CORDILLERA BLANCA 通信　2

＊＊＊＊2003年7月14日その２＊＊＊＊＊


我々はトレッキングエージェンシーが手配してくれたコックさんと食料の買出しに。

市場はどこに行っても面白い。
野菜は大量に買ってもウソみたいな値段　20Sol。
牛肉、豚肉も安い。
パスタとお米調味料その他が一番高かった。
まあこれは現地の物価とかけ離れているものが多いし。
スペイン語が全くもって不自由な我々、
コックさんがどんな料理を計画してるのかさっぱり分からん。
まあハイハイとうなずくしかない。
でも物凄い量、いくら4人4泊5日だと言っても食えるんか心配。
鍋を持って来てないので買う予定だったけど、
簡易スペイン語辞書には載って無いんですよねー、これが。
しゃーないんでどっかで売ってたら指差して買おうと思ってました。
こーいうとき限って見当たらないモンです。
で、市場買出し終盤で谷川さんのお店（おもちゃ屋さん）の前を通りかかったんで、
「あのー鍋ってスペイン語でどー言うんですか？」と間抜けな質問。
ナント！鍋を貸していただけることになってしまって…あぁ恐縮…
おまけに包丁とまな板、圧力鍋まで（そこまで考えが回ってなかった我々）
うーっ、またもや感謝するしか無いです。

K山は谷川さんにとても興味あるみたいなんで、
谷川さんの「聞き書き一代記」を作るかも？！
ぜひ書いてほしい。
私はあつかましい癖に奥ゆかしいんで（？）聞くのは苦手なんです。
日本人で世話になったクライマーは多いと思う。
誤解されるといけないんで書いておきますけど、
よくいるいわゆる地元日本人の顔役タイプとは全く違う方です。
静かな紳士。

K山とW月君は同じ室に泊っている。
明日からの山行中は部屋を借りないんだと言う。
ワラス滞在中、我々は山に入る日数の方が多い。
なので山行の度に部屋を引き払えば安くなる。
でも日本での打ち合わせでは、部屋は借り続けることになっていたはす。
これは先達者のY田さんがそうしていたからである。

これからは部屋代は別会計にすることにした。
「私は今の部屋に居たいんでそうする。
ピスコの間は僕の部屋に荷物入れといたら？」
「ただし帰ってきてから他の部屋が一杯でも入れないけどね。」

それで私の部屋は8月20日までの41日間ずっと借り続けることにした。
山に入る度に荷物をまとめて出すのが億劫ってことと、
条件の悪い部屋になるのを避けたかったからである。
いらんことで疲れたくないし。
まあここ（看板も無い静かな宿）なら荷物を部屋の外に出して置いても安全だとは思うけど。
ちゃんとした机入れてもらったし、ベット4つの大きな部屋（シャワートイレ付）。
ここから条件の悪い部屋に変わるのは嫌である。
宿の管理人との交渉（値下げデス）は簡易辞書＋カレンダー＋笑顔。
上手くいった。

結局K山達も考えを変えて今の部屋を借り続けることにした。
やっぱりネ。
彼らの部屋はこの宿で最高の位置にある。
私んとこと同じ４ベット、シャワートイレ付なんだけど、
屋上のペントハウス。
窓からワスカランが良く見える。
ワラス最強の部屋なのである。
ただしこの部屋は一人では泊れないことになっている。
私の場合おもちゃ遊び（PC、GPS、デジカメ）が多くって一人の方が良いのである。
お酒飲まないし。

私はワラス大明部屋が決まったんで一安心。
散らかしっぱなしOK。
ドアに表札出そーかなー？

＊＊＊＊2003年7月15日＊＊＊＊＊

寝起きSpO2=77 68→SpO2=89 78　
頭痛は無くなったし夜中に起きなかったんで体調はまあまあ。
ダイアモックスは止めている。
今日8:00ピスコ出発。

しっかしこのCORDILLERA BLANCA通信
完全に日記形式になってきてしまった。
送られてる方は迷惑やろなー。