CORDILLERA BLANCA 通信 12

風邪は直ったと思ったけど…、
なーんか咳が出ます、ぶり返し加減…。
8月3日チョピカルキChopicalqui6354mに出発です。
っと用意してたら中止。
次の山物色中。
ワラスの犬と猫のことなんぞ書いてみました。

＊＊＊＊2003年8月1−2日＊＊＊＊＊

夜Y田さんの知り合いの一家と会食。
以前ワラスに滞在していたおり連泊していたホテルが満室になってしまい、
そこのオーナーが紹介してくれた民家に下宿（まあペンションか？）。
そこの御家族です。

おばあさん、おかあさん、娘さん2人。
われわれ3人。

長女のコニーさんは英語が出来るので助かりました。
楽しかったです。
手紙もみんなへ日本から出すつもりですが、
当然メールアドレスのやり取りもしました。
感じとしては、まず住所より先にメールアドレスを聞かれます。
彼女はHotmailアドレスでした。
誰もがWebMailアドレスを持つ時代になってきたんでしょう。
無料だし。
利用するのに必要である高価なPCも、
インターネットカフェでシェアすれば良い訳です。

コニーさんに例のヴァルナラフ5000mで出合った兄姉弟の住所を見せて
場所聞いてみたら、
なんとワラスでした？！
どーやってワラスから来たのかなー？
親父さんか誰かが車で用事に行くのに付いてきたんやろか？
たしか下の小屋には四駆ピックアップトラックが一台止まってた記憶があります。
ただし2人乗り、ベンチシートなんで3人乗りかも。
物凄く詰めたら4人乗れるかもしれない。
デジカメ画像で確かめると確かに赤いピックアップが止まってます。
あの焚き火臭いおっさんの車とは思えない。
治水関係の仕事で来てたのかもしれません。
手紙は出したいんですが書いてくれた住所はなんか短くて。
ちゃんと届くんかなー？

それと国際郵便のやり取りは、
相手にとって金銭的負担がやや大きいことがあります。
でもデジカメプリントはたっぷりと送ってあげたいです。


＊＊＊＊2003年8月2日＊＊＊＊＊

今日はワスカランは晴れてます。
Y田・K山の顔も二日酔いで腫れてます。
朝方までYCCのS野氏と飲んでしゃべっってたらしい。
風邪の熱はもう無いけど咳が残ってるのが困る。

明日8月3日チョピカルキChopicalqui6354mに出発ってことで買い物です。
恒例の買出しに市場へ
野菜は15Solくらい、
牛肉は0.8kgぐらいかなー、で3.5Sol。
今日買ったお肉屋さんは
「ロモサルタードLomo Saltado用に切ってください」
ってお願いすると丁寧に筋膜と筋を取って食べやすい様に切ってくれました。
大感謝。
スーパーで乾物とハム買って終わり。
パンは明日の朝です。

重そうな買い物するたびに真剣な目付きになる大明でした。
と、ここまで体調以外順調だったのですが…
買い物の帰りにY田さんがアルテソンラフで知り合ったクライマーと立ち話。
チョピカルキ頂上300m手前にクレバスが出来て、
登れないんだそうです。
で、急遽この山は中止。
どーなるんや？

宿で資料をあーでもないこーでもない、と議論中。
サンタクルス谷になりそう。



＊＊＊＊2003年8月3日＊＊＊＊＊

今日は快晴です。
でもワスカランは雲がかかってます。ヴァルナラフもガスってる感じ。
咳は相変わらず残ってます。
これ高所行くとツラソ…

たぶん次の通信で明日出発する計画を載せます。
アルパマヨともう一つってことになりそう。
期間は長いです。


−犬猫考−
ワラスにはホント犬が多いです。
犬好きには堪えられない町なのかどうか、
そこんとこはやや微妙ですねー。

犬はいっぱいいるんですが、どれが飼い犬でどれが野良犬なのかが判らんのです。
鎖に繋がれた犬は見たことがありません。
全て放し飼い、か、野良犬のどちらかに所属してるんでしょう。
ごく稀に紐でつながれて歩いてる犬を見ることがありますけど。

首輪は二度見たことがあるんですが、
一つはは手製の粗末なものでした。

種類はそれこそ千差万別で、
お座敷犬からでっかい高そうな洋犬まで。
全くシェパードに見えるのとか、
ボクサーそのものが残飯を漁ったりしてます。
シーズー風のが街中をうろついている姿も珍しいと思います。
近所の食料品店にいつもいる犬は確かに飼われています。
でも当然鎖なし、放し飼いです。
毛が長い小型犬で、日本ならお座敷犬の種類でしょう。
ちょっと撫ぜてやると速攻でお腹をごろん。
そのあと感激して飛びついて来ます。
ってことは虐待はしないけど、
犬可愛がり（？）もしないってことです。


ちゃんと聞いたことがないんですが（って語学力が…）、
どーも飼い犬と野良のと境界が緩やかなんとちゃうかなー？と思います。
丁度、日本で外飼いの猫がいますけれど、
なーんかそんな感じです。
地元に長く住まれている谷川さんに
「どれが飼い犬でどれが野良なんですかね？」
って聞きました。
「そんな区別ない。全部野良って言えば野良だし」
って回答です。

まあ餌の確保の大問題をおいとくと、
犬側にとってストレス要因は少ないかも。
なので吼える犬はごく少数です。
犬同士の喧嘩は見ません。
吼えられた記憶もありません。
あ、尻尾振ってるとこもほとんど見ませんね。
お手なんて絶対に無いなー。

鶏の丸焼き屋でムシャ食ってると、
でかい犬君が寄ってきます。
で骨をポイッ。
彼もムシャゴクン。
仁義としてお店の中には50ｃｍくらいしか入ってきません。

残飯を放り出すと彼らが食う。
そんなシステムに思えます。

犬、人間に出合う、の物語ってこんな感じやったのかも？
当然産児制限は皆無、のはず。
生まれたら川に捨ててるのかもしれませんが…
それと犬小屋はありません。
ここいらあたりが愛犬家にとって微妙かと。

猫は少ないです。
私が「これは飼い猫に違いない」
と認定できたのは一匹だけ。
あるレストランの猫です。

ワラスに20日間（って言ってもまあ実質一週間）、
それで猫見たの3回だけ。
うち１回は二匹が鶏の足を取り合いしてたんで、
合計4匹を見たことになります。
一匹はアメリカンショートヘアー風でした。

ワラスでは本来猫の立場であるべきところに犬がいるんで、
猫が少ないんかな？と意味も無いこと思ったり。

鎖に繋がれたオロカな犬の鼻先をすまして通過、
これが猫の特権のはず。
ワラスでそんなことやろうとしたら追いかけ回されます。

京都の実家で犬が庭にいたとき、
雑草がほとんど生えませんでした。
犬が歩き回るンで。
ワラスでは猫も犬も外飼いが原則に思えます。
どうもこの原則が猫には辛いのかも。
自由な空間は屋根の上しかない。